お手元不如意ブログ

拙者、ブログ侍じゃ

エモさはどこからくるのか。エモい音楽の話。

「この曲エモい」

 

「今日観た映画エモかった~」

 

「夕焼けエモいな」

 

 

エモいって言葉、よく聞きますよね。

 

 

といっても比較的最近流行ってきた言葉ですので知らない人のために解説お願いします、Wikipedia先生。

 

エモいは、英語の「emotional」を由来とした、「感情が動かされた状態」、「感情が高まって強く訴えかける心の動き」などを意味する日本語形容詞。感情が揺さぶられたときや、気持ちをストレートに表現できないとき、「哀愁を帯びた様」などに用いられる。

 

元々は音楽のジャンルの一つである「イーモウ(Emo)」からきており、メロディアスで哀愁的な音楽性と切ない心情を吐露する歌詞が特徴的なロックミュージックを指す。音楽シーンでは1980年代から使われていた。パンクロックの一種である「エモーショナル・ハードコア」の略称であるとも言われる。エモーショナル・ハードコアは、メロディアスな音楽に感情的な歌詞をのせたロックミュージックで、ここから派生して激情的・感動的な音楽を「エモい」と表現している

 三省堂の「今年の新語 2016」で2位にランクインしたことをきっかけに話題になった

Wikipediaより引用

 

 

 

というわけですね。

 

昔はだいぶ限定的な使い方だったみたいですが、

今ではだいぶ意味が広がっているっぽいです。

 

感情が揺さぶられたときに使えるとは、おそろしい汎用性。

「ヤバい」という言葉に肩を並べるオールラウンダーなのでは?

 

 

 

紫式部も現代に生きてたら、もののあはれをエモいという言葉であらわしていたのかもしれません。

 

「いとあはれなり」なんて言わずに

「激エモ~!」って言っていたかも。

 

 

 

 

 

 

 

今回はそんな「エモさ」の正体を音楽の話に限定して私なりに探っていきます。

 

 

 

 

 

エモい音楽

 

まず、エモい音楽ってどんなの?

 

 

一般的にエモいといわれている音楽を調べてエモさの正体をあぶり出していきましょう。

 

 

 NUMBER GIRL「OMOIDE IN MY HEAD」

(曲2:40あたりから)

 

 

 

 

 Radiohead「Creep」

 

 

 

 

 Nirvana「Smells Like Teen Spirit」

 

 

 

 

ART-SCHOOL「Scarlet」


 

 

 My Hair is Bad 「真赤」

 

 

 

 

 

 

これがエモさなのか...!!!?

 

 

 なんとなくわかったようなわからないような。

 

 

叫んだり、気だるげに歌ったり、楽器が綺麗に鳴ってたり、歪んでたり、、、

メロディアスなものが多い気もしますね。

 

 

 

 

 

 広がっていくエモい音楽

エモい音楽の雰囲気が掴めてきた気がするのでさらなる調査をして核心に迫っていきましょう!

 

私の数少ない友人を頼り、エモい音楽について聞きだしてみました。

 

 

 

 

すると挙がったのは、

 

 

 

 

・ビートルズ

 

 

 

 

・Perfume

 

 

 

 

・オアシス

 

 

 

 

・銀杏BOYZ

 

 

 

 

・フィッシュマンズ

 

 

 

 

・くるり

 

 

 

 

・ビルエヴァンズ

 

 

 

 

 

・ゆらゆら帝国

 

 

 

 

 

・レミオロメン

 

 

 

 

 

・レッドホットチリペッパーズ

 

 

 

 

 

・マーラー

  等々。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふざけるな!

 

せっかく分かってきたのに混乱させるんじゃない!

 

 

 

ジャンルがバラバラすぎやしませんか。

 

 

ビートルズとPerfumeの時点で詰んでるでしょ、これ。

 

おまけにレッチリ、マーラーなんてオーバーキルだよこんなの。

もうやめて!私のライフはゼロよ!

 

 いったいどこに共通点があるの???

 

 

 

 

 

はじめに貼った一般的にエモいといわれている音楽とはかなりずれてきてますよね。なんでもアリなんすか。

 

 

 でもこれは私の友人が変人ばかりで外れ値を出しまくってるわけではなくて、誰が調査しても結構バラバラになる思います。

 

 

試しに皆さんも身の回りの人にエモい音楽をたずねてみてください。

上に挙げたものとはまったく違う系統のものも出てくると思います。

 

 

 

どうしてこんなにエモい音楽のくくりが拡大しているのでしょうか。

 

 

 

 

音楽を無視して見えてきた共通点

 

これだけバラバラということはもはや音楽自体はあまり関係ないのでは?

 

ふと思い返してみると、ほとんどの友人はエモい音楽の話をするときその曲に関係するエピソードを話してました。

 

 

 

 

「高校最後の文化祭で演奏してめちゃくちゃ楽しかった」

 

 

 

 

 

「当時の彼女と一緒にライブに行った」

 

 

 

 

 

「受験勉強で辛い時に聴いていた」

 

 

 

 

 

「高校の時友達がいなくて一人でずっと聞いてた」

 

 

 

 

 

「卒業式で歌った」

 

 

 

 

 

「部活の帰り道によく聴いてた」

 

 

 

 

 

 

各々の思い出がいっぱいですね、、、

 

 

 

エモい音楽には思い出がある。

 

 

 

曲に関係する思い出をもっているがゆえにその曲に対する思いが高まっているということでしょうか。

 

 

 

曲に付随する思い出によってエモさが生み出されているのでは?

 

 

 

 

なんだか答えに近づいてきた気がしますね。

 

 

 

 

 

 

 

10代で聴いた音楽の影響

また、人から話を聞いてて思ったのは

 

エモい曲の思い出は圧倒的に中学・高校時代のものが多い

 ということです。

 

 

学生時代の思い出はそんなに影響が強いんでしょうか。

 

 

そんなことを調べてみるとこんな記事がニューヨークタイムズにありました。

 

Opinion | The Songs That Bind - The New York Times

 

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内容を超簡単にまとめると、10代で聴いた曲が成人になってからの音楽の好みをかなり形成するということ。

 

上のグラフ(縦軸が成人後の音楽の嗜好に与える影響の大きさ、横軸が年齢)からわかるように、成人してから聴く音楽は10代で聴く音楽の半分以下の影響力しかない

というわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 このデータでほぼ確信したんですが、10代という多感な時期に聴いた音楽がその人の大半のエモさのツボをつくっているんだと思うんですよね。

 

 

 

 

 

 その人の好きな音楽その人にとってエモい音楽は完全に一致しているわけではなくて、エモい音楽のほうが操作が難しいと思います。

大人になってから聴く音楽が変わっても、エモいと思える音楽は簡単に変えられない気がするんですよね。

 

 

 

 

 

エモいってよく言われてる音楽は単純に当時流行っていただけでなく、少し音楽性に癖があってとっつきづらいものが多い気がします。

 

 

はじめにエモい音楽の例として挙げたNirvanaやナンバーガールは音楽としてかなり変わっているけれど、10代の形容できない微妙な心に刺さりやすい音楽なのではないでしょうか。

 

 

 これらのバンドはかなり好みが分かれますが、良いと思わない人は「センスがない」とかそういうことじゃなくて、単純に「影響を受けやすい時期に聴いていない」というだけだと思います。

 

 

 

 

~どんな音楽をエモいと感じるかは、その人ががどんな生活を送ってどんな音楽を聴いてきたかによって決まる~

 

 

 

もちろんメロディーとか歌詞でエモさを感じやすい音楽ってあると思うけど、やっぱり10代の思い出には勝てないんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

ロックだろうがクラシックだろうがアニソンだろうが思春期に聴いた思い出の曲ならその人にとってエモい音楽になりうるというわけです。

 

 

 

 

 私は高校時代吹奏楽部に入っていて、吹奏楽はそんなに好きじゃなかったけど、当時演奏したコンクール曲を聴くと今でも泣きそうになるくらい感動します。

 

 

 

 

 この記事を読んでくれた10代のみなさんはぜひ色々な経験をして、たくさん音楽を聴いて感性を磨いてください、エモさのツボが操作できる今のうちに。将来エモいと思える音楽が増えるんじゃないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 一生10代のような感受性を持っていられたらめちゃくちゃ楽しい音楽生活だろうな、なんて思います。

 

 

 

 

 

 

みなさん、良いエモエモライフを。